『学び合い』の中で「つなぐこと」
『学び合い』を始め、子ども達は素晴らしい姿や成長を見せてくれました。
そんな中で悩みの種だったのが、「仲が良い子とだけ学び合う」という壁を中々壊せない子がいること。「仲が良い子」と学び合うことで課題を解決できるときもあります。でも「仲の良い子」の中に自分が分かるためのカギを持っている人がいなかった場合、もしくは「仲の良い子」が引っ張りだこ状態で教えきれない場合、課題を達成できず終わってしまう。そんな様子を見ていて「何とかしなくては」「壁を壊してもらいたい」「どう語ればいいのか」と、抑えていた魁教師的思考が膨れ上がっていました。
そんなことを考えながらツイッターを開くと、furu-t先生の連続ツイートに目が留まりました。
教師の役割は
— furu-t(N.Furuta) (@furu__t) March 10, 2019
「場をつくること」
「語ること」
「つなぐこと」
「振り返りを促すこと」
の4点だと思っていた。
しかし、
3つ目の「つなぐこと」は教師から子どもたちへ手渡せるのではないか?
最近そんなことを感じている。
「得意な子」「できる子」「進んでいる子」
— furu-t(N.Furuta) (@furu__t) March 10, 2019
こういう層の子どもたちこそ「教えて」「助けて」という言葉を使うことが必要になるのだ。
人は誰もが「つながりやすい人」と「つながりにくい人」がいる。
— furu-t(N.Furuta) (@furu__t) March 10, 2019
「わからない子は教えてと言おうね」
と語ると、必ずつながりやすい子の所にいく。 pic.twitter.com/fkmSKCZCou
しかし、頼られる子というのは基本的に誰にでも頼られやすい傾向がある。
— furu-t(N.Furuta) (@furu__t) March 10, 2019
せっかく頼りにいってもすでに、先約がいて勇気を出して絞り出した「教えて」の言葉が無に帰すことがあるのだ。 pic.twitter.com/KV3TYKIXW0
今までは、そこで断られ会話が終わっていた。
— furu-t(N.Furuta) (@furu__t) March 10, 2019
しかし、子どもたちが「大きなかぶ作戦」によって「つなぐ」という感覚を覚えるとその一歩先が生まれる。
「教えられる子」が「他の教えられる子」を探して助けを求めるのだ。 pic.twitter.com/ikkMLm7C3O
それによって、今まで「つながりにくかった子」へのチャンネルが開く。
— furu-t(N.Furuta) (@furu__t) March 10, 2019
「お願いする側」には開きにくかった扉は、お願いされた側からは容易に開く。
今まで一方通行だったつながりが、一気に開いていくのだ。 pic.twitter.com/hKTA8PgOtz
目が開けた気分でした。
自分は、「仲の良い子」という壁を、その子自身がどうやって内側から壊すか。どう語っていけば内側から壊してくれるかということばかり考えていました。内側からではなく外側から崩していけばよかったんですね。(そしてこれは「仲の良い子」という壁を壊せない「教えてもらう側」だけではなく、「教える側」も同様ですね。)
教師である自分自身が「助けて」と使うのは「教えてもらう側」だけだという固定概念をもっていました。
もう一度furu-t先生のツイートを自分の中に落とし込んで、自分の言葉で語っていこうと思います。今度は内側からだけでなく、外側からの視点も交えて。
卒業まで、あと8日!