たらこ先生『学び合い』始めました

『学び合い』を中心に、日々の出来事や考えた事を書いていきます。『』はまだまだ駆け出しの初心者。コメントなどでアドバイスいただけると嬉しいです^ ^

2019冬休み読書メモ③『学力日本一!秋田県東成瀬村のすごい学習法』

「学力日本一!」  秋田県東成瀬村のすごい学習法

秋田県東成瀬村の小学校の取組について書かれた本。正直 目新しい事はあまりなく、既に取り組んでいる事も多かったが、自分の授業を見つめ直すきっかけになった。1〜3年目くらいの先生向け?ぱらぱら読んだだけだから、見逃しているところがあるかも。


勉強になったところ3点


1.自学ノートのフレームを徹底的に統一


東成瀬村の自学ノートには5つの約束がある。

①日付を書く。②取り組む内容を書く。③取り組んだ時刻・時間を書く。④めあてを書く。⑤振り返りを書く。

というもの。

これは自分も学級で全てやっているが、東成瀬村の凄いところは全ての学校、全ての学年で統一しているところだ。

また、他にも「4つの決まり」もある。「学校から帰ったらすぐはじめよう」「テレビは消して集中しよう」など、自学を行う際のルールについてだ。

あまりきまりを作りすぎてしまうと、子ども達の「学ぶ意欲」を阻害してしまうのではないかと思うが、それを補い、学力を上げる仕組みを学校全体で行っているから大丈夫なのだろう。次の「ぐるぐるノート」もそのひとつ。


2.「ぐるぐるノート」


ぐるぐるノート・・・個人の自学ノートとは別に、3〜5人程度で1冊の自学ノートを交換日記のように回すという取組。ポイントは保護者に必ず目を通してもらい、ハンコやサインをもらうこと。

これは素晴らしい!私も、子ども達の自学に対する意欲向上と、内容の充実→自分の力になるよう、自学交流会や自学タワー、リレー自学など取組んでいるが、「ぐるぐるノート」は、さらに、保護者に目を通してもらう→家庭学習に関心をもってもらうことも狙っている。挑戦してみたい。


3.様々なハンドサイン


個人的に、「わかる人ー!」と手を挙げさせるのはあまり好きじゃない。手を挙げることが苦手な子、完全には分かっていないが分かりかけている子がいたり、分からない子が苦痛を感じたりするのではないかと考えるからだ。(やらないわけではないが笑)

そんな時は、「自信度」で手を挙げてもらっている。自信満々は5本指。自信ないけどできたは3本指などだ。明確な境目はないけれど、授業に合わせて指名する人(自信度)を変えたりできるし、全員が手を挙げてくれる。

東成瀬村は何とハンドサインが6種類。それぞれに「こまった」「つけたし」「なっとく」などの明確な意味がある。覚えるまでが大変そうだが、駆使できれば便利だ。


様々な取組や考え方について書かれていたが、大切なのは自主学習でも授業でも、子ども達自身が意義を見出し、めあてをもてるか。そして教師が、それをデザインできるかなのだと思う。

また、本書では「統一することの大切さ」が様々なところで書かれている。統一することは大切だ。特に基礎基本的なことやルールについては、統一することで子ども達の混乱も防げ、集中して高めていくことができる。ただ、統一することで失われることもある。何を統一して、何を統一しないか、見分けていく必要があると思う。