たらこ先生『学び合い』始めました

『学び合い』を中心に、日々の出来事や考えた事を書いていきます。『』はまだまだ駆け出しの初心者。コメントなどでアドバイスいただけると嬉しいです^ ^

今までの「好き」や「夢」は無駄じゃなかったなぁという話。

みなさん、好きな事はありますか?

私は幼い頃から絵を描くことが好きで、小学生の時の教科書は、ポケモンやら何やら落書きだらけ。5年間絵画教室にも通い「絵描きになる」という夢をもっていた時期もあります。

結局私が絵描きになることはなく、私の「夢」は、プロ野球選手、ゲームデザイナー、作家、漫画家、歌手、幼稚園の先生、介護士・・・と目まぐるしい変化を遂げていきました。

もともと飽きっぽい性格で、色々なことに興味をもっては、3日すると熱が冷めるという、典型的な三日坊主。

そんな私も6年前、小学校教諭という「夢」にやっと落ち着いた訳です。

今まで沢山の「好きなこと」や「夢」を持ってきましたが、最近は「今までの経験の中で仕事に活かせないことなんて何一つない」と思えてきました。先生なんて特に。

放課後遊びに来るクラスの野球少年たちとキャッチボールしたり、休み時間は教室で音楽流してみんなで歌ったり、毎週水曜日は朝の会で絵本の読み聞かせしてたり。今は『鬼滅の刃』が大人気で、休み時間にその話をしているだけで子供たちとの信頼関係が築けます笑

子供たちにせがまれていたので、今日は『鬼滅の刃』のイラストを描いていましたが、ついつい熱中してしまいました。

もっともっと自分の「好き」を活かしていきたいなぁと思います。

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新聞に掲載されました!

先日、読売新聞の記者さんが取材に来ていたんですが、今日の記事の折り込みにうちのクラスの授業内容が掲載されていました。

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この時は5年生の大単元「ビオトープから始めよう」(総合)の授業でした。

4年生からSDGsについて学習してきた子ども達でしたが、5年生で引き続きSDGsを調べていくにあたって、自分の生活と結び付け、自分事として考えてもらう必要性を感じ、単元計画に組み込みました。

授業の流れとしては、導入で「コンビニで売られているチョコ」を提示し、チョコレート1つでもSDGsとの繋がりがある事を話しました。例えば原材料のカカオは児童労働によって収穫されている場合がある事、そして低賃金で働かされ、安く海外に輸出されている事、チョコレートに使われるパーム油を採るために森林が伐採されている事、賞味期限の切れたチョコレートは廃棄されフードロスが起こっている事・・・まだまだあります。

それを例として、各グループにペットボトルの水1本を配り、「コンビニで売られているペットボトルの水とSDGsとの繋がり」について考えてもらいました。

ブレインストーミングで付箋に考えを書き、グループ内で話し合った後、ワールドカフェ形式で他グループとも対話し、自分の班の考えを深めました。

子ども達はとても真剣に話し合い、「水」自体についてはもちろん、容器についてや、コンビニのエネルギーにまで考えが広がっていました。

 

この後は、SDGsについてグループで調べ学習を行い、プレゼンテーションでまとめて校長先生にプレゼンしていく予定です。ここでは国語の「明日をつくるわたしたち〜提案書を書こう〜」の単元と繋げて行っていきます。(カリキュラム・マネジメント)また、校内の昇降口にパソコンを設置し、来校した保護者や地域の方に各グループのプレゼンを見て投票していただきます。

そして、評価の高かったプレゼンは学校のホームページに記載することに。現在はどの班も掲載目指して一生懸命プレゼンを練り上げているところです。

 

今回掲載された授業、新聞に書かれている内容は一部で、もちろん自分の中で反省点は沢山あります。

ただ、今日クラスの子ども達に新聞記事の内容を話すと「うぉーー!俺たちは最強だーーー!」と物凄く盛り上がっていたので、個人的には満足しています笑

 

苫野先生「これからの教育を構想し"実装"する」

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こんばんは!大きな研究授業も終わったので、少しずつブログも再開していきたいと思います。

 

今、初めて教育実習生を担当しているのですが、実習生が学ぶ事に貪欲で沢山質問をしてくれるので、充実した毎日を過ごしています。

自分が実習生だったのも最近の事のような気がしていましたが、いよいよ自分が指導する側になったかと感慨深いです。

 

今日は「みん職」で、苫野一徳先生の講義を受けました。題名は「これからの教育を構想し"実装"する」というもの。

初めは全員で「学力とは何か」という問いについて考えていきました。

「学力」は教師にとって身近な言葉であり、口にする事も多いですが、私はあまり定義しようと思ったことがありませんでした。

以前は「学力」と聞くと、「得点」「テスト」というイメージが強かったですが、今は「学びへのアンテナの高さ」や「問いを見つける力」というイメージが強いです。

 

苫野先生は「公教育の本質は、社会で自由に(わがままではなく)生きたいように生きられる力を育むこと」とおっしゃっていました。

そしてその為に必要なのが「探求する力=学力」だそうです。

 

探求する力は、言い換えると「自分で問いを立て、自分の力で答えを見つけていく力」。『Newtypeの時代』を読んだばかりの自分にとっては、物凄くしっくりときた言葉でした。

ただ、問題となってくるのが「時間」と「評定」。探求していくためには、そのための膨大な知識が必要で、それを獲得する時間も必要。また、一般的な「学力」の捉え方では「テスト」や「評定」が付きまとってくる。

 

カリキュラムマネジメントで時間を捻出するにしても、評定をなくしていくにしても、それは個人では難しく、学校単位以上で動かなくてはいけません。んー。

まず、今の自分には何ができるのか、「探求」していく必要がありそうです。

山口周『ニュータイプの時代』を読んで、メモ

山口周さんの『Newtypeの時代』を読んで、頭がぐるんぐるんなってきた。

本書で 「イノベーションは課題にはなり得ません。なぜなら課題を解決するための手段がイノベーションだからです。」と述べられている。確かにそうだ。
本校の学校教育目標は「イノベーション力の育成」。僕は「イノベーション」自体を課題として語っていないだろうか。society5.0に突入し、先の見えにくい時代を生きていく子供達にとって「イノベーション力の育成」は重要であると定義し、学校教育目標が設定されている。ざっくり言うと。
研修をしながら、モヤモヤしていたのは、「イノベーション」が自分の中で定義できていないこと。「イノベーション力の育成」とは結局、どうすれば育成されるのか。本校の考える「イノベーション」とは具体的に何なのか。きっと自分の中でバチッときていなかった理由は「society5.0」等の包括的な言葉に逃げて、「あるべき姿=ビジョン」を思い描けていなかったからだ。結局、イノベーションは簡単に言えば問題解決能力。そして問題は現実と理想のギャップから生まれる。しかし現代は問題が希少化している時代。日常生活において不便が少なくなってきたと同時に、「あるべき姿」を思い描く力が衰退してきているからだ。これからの時代で価値が出てくるのは問題解決能力ではなく、「問題発見・提起能力」。うむむ。この本を読み込んで「あるべき姿」をはっきりと思い描き、学校教育目標から捉え直す必要がありそうだ。

 

とりあえず明日は指導課訪問。研修の進行具合の視察。研修の一端を見せられる授業ができるといいな。そして木曜日は理科の研究授業。示範授業も含めて、指導案3本同時作成は辛かった。ぶっ倒れそうだけど、どれも手を抜きたくないなぁ。死ぬ気で乗り切ります。

中田さんの動画を見てふと考えたこと〜授業力の向上について〜

オリエンタルラジオ中田さんの、これから訪れる5Gについて解説した動画を見ました。

すごく分かりやすいし面白かったです。基本的に一方向から受け取るというスタンスのYouTubeでの圧倒的講義型授業。笑

素晴らしい話術でした。

 

その動画の中で「4Gまでは何か不便さがあって、それを解決しようとどんどん技術革新されてきた。でも今は結構便利。現状で結構満足できちゃう。5Gはそこから先の技術革新なんだ。」という話がありました。

「なるほどなー!」と思うと同時に、授業力も同じなのかな?と思いました。

別に楽してテキトーな授業したって、教師は基本的に困らないんですよね。だからこそ「満足するか」「成長していこうとするか」で大きな差ができる。

まぁでも先生もそれぞれ価値観があって、大切にしている軸とか、それらに力をかける割合とかが違うから、「満足しているから良くない」とかそういう事は無いんだけども。

私自身も守らなくちゃいけないものができて、仕事への力の注ぎ方も変わってきました。やりたい事が増え、ガンガン仕事をしていきたいという思いと家庭を大切にしていきたいという思いのバランスを上手くとっていきたい、両立したいと思っている今日この頃です。


話が逸れましたが、何が言いたいかというと…

現状に不便を感じていない状況でさらに成長していこうとするのは、「不便さを解決しよう」と努力している時より踏み出すのに強い意志が必要だけれど、大切だということ。


昨日Twitterで、「職員室の後ろに授業見学ボードがあって、自分の見てほしい授業がある時に自由に書き込んでいく。それを見て、参観したい先生が見に行く。」みたいなツイートがありました。

(埋もれてしまって、正確な内容と、どなたのツイートだったかが見つからなくなってしまいました…)

素直に「すごくいいなぁー」って思いました。授業を見てもらってアドバイス受けるのって大切だけど機会がない。でもこれなら、書きたい人だけ書いて、見に行きたい人だけ見に行ける。それぞれの価値観を大切にしながら成長するきっかけが作れる。


うちの学校にも作らないか提案してみたいです。

とりあえず夏休み明けに、初任の先生たちと実習生に見てもらう示範授業があるので、他の先生方にも見に来てもらえるようにアピールしたいと思います笑


内容がごちゃごちゃで申し訳ない。頭の中に浮かんだ事をダーッと文章にしてみました。

協同学習セミナーに参加しました!

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一昨日は八王子で行われた「協同学習セミナー」に参加してきました。

「協同学習とは何か」という基本的なところから、一般的なグループ活動との違いや様々な実践について学び、実際に協同学習の体験も行いました。やはり実践している先生の生の話を聞いたり、体験したりするのは本を読むのとはまた違った学びになりました。とても有意義な時間でした。

 

特に最後のリフレクションでの田中先生お話が印象に残っています。

私の「いつでも協同学習をしているのか。一斉授業と使い分けることがあるか。」という質問に対して

「いつでも協同学習。見た目は一斉授業でも、互恵的協力関係をつくろう、自分の役割を考えながら授業しようという意識が子ども達にあるから。」と答えてくださいました。

 

質問内容からも分かりますが、まだ私は協同学習を「授業の方法」という捉え方をしていました。実践されている先生方からしたら協同学習は「技法」ではなく「考え方」。

 

日本協同教育学会の協同学習定義は

①互恵的目的の設定

②グループの目標と個人の責任の明確化

③生産的相互交流の活性化

④「協同」の体験的理解の促進

となっています。

 

例え私が協同学習の「代わり番こに」や「雪玉転がし」を使って授業をしたとしても、協同学習の概念を理解せず、態度目標は意識せずに行っていたら協同学習ではないんですよね。

『学び合い』と共通する点がとても多いなぁと感じました。

 

見た目だけの協同学習ではなく、考えのしっかり盛り込まれた協同学習ができるように学んでいきたいと思います。

関田一彦先生、濱住聖史先生、田中光夫先生、清水由美先生、小畑伸一先生、最首昌和先生、ありがとうございました!

 

 

心理的安全性を保つために、言ってはいけない4つのこと

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こんばんは。

夏休みも終わりが近づいてきました。そろそろ体も心も仕事モードに切り替えなくてはいけないなぁと思う今日この頃です。

 

今日はコーチングについて本を読みながら勉強しました。

まだまだ「コーチングを学んでいる」とさえ言えないレベルですが、「コーチング」や「ファシリテーション」という言葉に出会ってから、私の教育観は変わってきました。これからも勉強していきたいと思っています。

 

勉強していく中で、今日、初めて出会った言葉がありました。

サイコロジカル・セーフティ」(日本語で心理的安全性」)という言葉です。

これはGoogleの「プロジェクト・アリストテレス」という、チームの生産性を高めるための研究の中で出てくる言葉です。

 

プロジェクト・アリストテレスの研究によると、生産性の高いチームには共通する5つの特性があり、その中でも一番重要とされるのが心理的安全性です。

心理的安全性とは、誰もが安心してリスクを冒し、意見を述べ、質問できるような心理、そして環境のことです。

これが大切なことは感覚で分かっていましたが、「チームメンバーの能力」等ではなく「心理的安全性」が生産性を高める為に1番大切という結果には驚きました。

 

また、心理的安全性を阻害する4つの不安」というものがあります。

  1. 無知不安:「そんなことも知らないの?」と思われる不安
  2. 無能不安:「そんなことも出来ないの?」と思われる不安
  3. 邪魔不安:「邪魔だなぁ」と思われる不安
  4. ネガティブ不安:「ネガティブだなぁ」と思われる不安

の4つの不安です。

個人的に物凄く納得しました。私も、グループワーク等でこれらの不安が頭をよぎると発言する気持ちが阻害されます。

 

ここまで書いてきたことはGoogleの「チームの生産性を高めるために」というものですが、学級にも活かせると思います。

 

「4つの不安」にあるような言葉は、もちろん子ども達に言ってはいません。ただ、直接言葉では表していなくても、私の態度や間接的な言葉から、これらの不安を受け取られていないかと心配になりました。また、教師が言っていなくても、子ども達同士でこのような会話が当たり前のように行われていたら心理的安全性は保たれないでしょう。

 

どちらにせよ大切な事は、心理的安全性を保つための環境をつくる努力をし続けていく事です。

それは教師自身が意識していく事であり、それを子ども達に普段から伝えていく事でもあります。

 

2学期からもう一度、子ども達との関わり方、環境づくりを意識していきたいです。