のんびりと校内研修
今日は校内研修たっぷりの1日でした。夏休みに入り、こういう時間が取れるのはとても有難いなぁと感じています。
今日は道徳と図工の研修がありました。
道徳では「雨のバス停留所」の指導案作成を行いました。指導案作成は良くある研修の方式ですが、改めて題材に向き合えたり、新たな視点を得られたりする良い機会になりました。地味な事でもしっかり積み重ねていくと力になりますね。
図工では、筆やパレットの使い方、片付けの仕方など基本的な内容を確認しました。基本とはいっても、出来ていない部分、知らなかった事もあり勉強になりました。その後は実際に「黄」「赤」「青」の3色だけ使って絵を描きました。
いやー熱中しました。
30分もくもくと描き、調子に乗ってサインまでしてしまいました。
今まで「緑」を塗りたい時は当然のように「緑」の絵の具を出していましたが、あえて3色に絞って絵を描くことで「緑」にも様々あることを実感しました。子ども達にも言葉では伝えていましたが、この方法なら体験してもらえますね。2学期最初の図工の授業で、小さな画用紙を使ってやってみようと思います。
そして改めて、私はマルチ知能でいう「空間的知能」が強みなのかなと感じました。絵を描くことが好きだし、本でもイラストがあると理解しやすくなります。ファシリテーショングラフィックも学びたいと思う今日この頃。
愛にできることはまだあるかい
「news zero」での若槻千夏さんの発言が話題になってますね。
リアルタイムでは見ていませんでしたが、教員の働き方改革に対して「勤務時間外だといっても何かあったら対応してくれないのはおかしい」「道徳の問題だ」「先生の仕事をビジネス化しちゃいけない」という旨の発言。
もちろん軽率な発言だとは思いますが、言いたい事は分からなくはなかったです。
問題は、それは誰かに強制させられるべきものではないということ。そして、ビジネスとして割り切れず、子供達の為に無理をして病気になる先生が多いからこそ「働き方改革」が叫ばれているということ。
炎上していますが、若槻さんの意見は「特殊」なものではなく、多くの保護者の方も同じ意見なのかなあと感じています。
だからこそ、私達教員にできる事は何なのか。きっとそれは、これ以上若槻さんを叩く事では決してなくて、教員の現状を知ってもらう事だったり、まずは自分から働き方改革を進めたりする事なんだと思います。
以前ブログにも書きましたが、「教育で大切なのは効率ではなく効果」だと思っています。
ただ、ありとあらゆる効果を求めまくって、教員が潰れ、結果的に効果を落としまくっている現状はどうにかしないといけませんね。
とりあえず、RADWIMPSの『愛にできることはまだあるかい』が最高なので聴いてみませんか?笑
読み聞かせ『ころべばいいのに』
毎週水曜日の朝、読み聞かせを行なっています。今日はヨシタケシンスケさんの『ころべばいいのに』を読み聞かせしました。
この絵本は、主人公の女の子が、嫌いな人に対する気持ちや嫌いな人の行動について深掘りしながら考えていくという内容。
「嫌いなあの人は実は黒幕に操られていて、その黒幕は人を悲しませることでお金が貰えるんだ!」などの現実離れした妄想に思わず笑ってしまいます。
子ども達とも「あ〜あるある。」「面白い考えだね!」など話しながら読んでいました。
この本のテーマは「感情のメタ認知」や「相手の言動の裏の想像」だと思っています。
自分の感情を高い所から客観的に見ること、相手の言動の裏にある思いを想像することはとても大切なことです。子ども達にも伝えたい!
ただ、それを口で直接伝えるのと、感じ取ってもらうのとでは全く違ってきます。直接的に伝えるのが良くないと言いたい訳ではありません。
『北風と太陽』の話では、上着を脱がせる勝負で太陽が勝つ話ばかり取り上げられますが、帽子を脱がせる勝負では北風が勝っているんですよね。
直接的に伝えることの良さもあれば、間接的に感じ取ってもらうことの良さもある。時と場合によって変わってきます。
すごく脱線しましたが、この絵本は後者。
子ども達がこの絵本から少しでも何かを感じ取ってくれればいいなぁと思います。
あの日の自分から、どんな事が出来るようになっただろう
facebookを開いたら、懐かしい投稿が出てきました。初任者の時だと思います。
何に行き詰まっていたんでしょう。
facebookに投稿してるし、何に行き詰まっていたか思い出せないくらいだから、大して行き詰まっていませんね笑
この時から5年。
この日の自分と比べて、どんな事が出来るようになっただろう。どんな事に挑戦してきただろう。
人と比べて出来ないことを探すのではなく、昔の自分と比べて出来るようになったことを探す。
よくクラスの子ども達に伝えている事ですが、これを機に自分自身も見つめなおしてみます。
そういう積み重ねが、きっとこれからの成長や挑戦していくためのエンジンになっていくのだと思っています。
(実はこれも、成績処理からの現実逃避だったり… もしかして5年前も成績処理から現実逃避していたのかな。だとしたらあまり変わっていないかもしれませんね笑)
クリティカルシンキングと心の天秤
今日は校内で研究授業がありました。
指導者の先生からのお話もとても興味深く、大変勉強になったと同時に勉強不足を痛感しました。
昨日のブログにも書いた、society5.0からのSTEAM教育や、協同学習から協同的態度、ファシリテートの話まで広がり、正直ついていくのがやっとでした。
他の先生方に置いていかれないように、むしろ引っ張っていくくらいの気持ちで頑張ろうと思います。
さて、今日は批判的思考についてです。
我が校の研究テーマである「イノベーション力の育成」の一部として、批判的思考(クリティカルシンキング)を育んでいくというものがあるのですが、実は批判的思考について自分自身が苦手意識をもっていました。
『ストレングスファインダー』でも挙がった、私の強みとして「共感性」があります。小さい頃から周りの人の気持ちを考えたり、周りの人の目線に立ったりするのが癖でした。
「あの人の目からは、今、どんな風に見てるんだろう」とその人の中に意識を潜り込ませて、その人が見ている視界を想像したりもしていました。(文章にすると変人ですね笑)
その分「相手の意見を批判する気持ちで聞く」というのに、どうも苦手意識がありました。ただ今日の研究協議を通し、それは「批判的思考」を間違って捉えていたからだという事に気がつきました。
研究協議の中で「批判的思考とは、心の中の天秤を一度フラットに戻して考えること」というお話がありました。
思考は偏りがちです。相手の話に初めから同意してしまったり、逆に否定的になってしまったり。批判的思考は、その傾きを一度フラットに戻し、客観的に「なぜ、そうなのか」「それはつまり、どういう意味を持つのか」などについて考える、より良い考えを導き出す思考なんだそうです。
「あら探しをする」のではなく「一度心の天秤をフラットにもどす」。
視界が開けた気がしました。
勤務校の研究テーマについて
今の子ども達が生きていく社会はサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた「society5.0」に突入すると言われています。その、融合させたシステムにより、経済発展と社会課題の解決を両立する、人間中心の社会のことです。
(ぜひ、内閣府の動画をご覧ください!)
そこで勤務校では「イノベーション力の育成」を研究のテーマとして、「未来を切り拓く」児童の育成を目指しています。
カリキュラム・マネジメントの3つの側面を基に、①授業②評価③学校力をイノベーションしていくというものです。
今年度、現在の学校に転任して研究の概要を聞いた時「本当にそれでいいのかな?」と正直批判的な気持ちがありました。
カリキュラム・マネジメントなどについて、自分が学んできた知識と少し違う内容に、拒否反応が出たのかもしれません。
いま冷静になると、何で自分の考えだけが正しいと思っていたのか分からないですが笑
勝手に自分の頭の中で「問い方のマジック」に陥っていました。
昔のバラエティ番組にあった、「AとBの壁があって不正解の壁を突き破ると泥沼に落ちる」ようなことはきっと無いんですよね。
まぁ何にしても、やってみなくちゃ分からない!やらずに否定ばかりする人にはなりたくないし、それじゃあ自分の為にも子ども達の為にもならない。反省します。
ということで、今年度は授業研究部の部長をやらせて頂くことになりました。
学びながら、自分にできることを探していこうと思います!
林間学校の行動班を決めました。
林間の下見やら土曜授業やらでヘトヘトのたらこです。
林間学校もいよいよ一ヶ月後に迫り、子ども達と一緒に色々準備を進めています。
この間はクラスで行動班を決めました。男子ペアと女子ペアを組み合わせて班をつくります。
どうやって組み合わせるか、決め方は林間学校実行委員に任せました。
給食の時間まで集まって、食べながら熱心に作戦会議。
結局、飯盒炊爨と登山でどの班も上手くいくようにアンケート調査をし、組み合わせを決定する事になりました。
一生懸命悩みながら考える実行委員の姿を見ていたからか、クラスのみんなが賛成。
決まるのに時間はかかりました。きっと私が組み合わせを考えて子ども達に伝えればすぐに決まったでしょう。でも、自分たちで考え、悩むからこそ意味があると思っています。余分にかかった時間は無駄ではなく、これからの子ども達の力になると信じています。